要確認の箇所があります
- 管理者向けの設定の画面の場所(「Organization settings > Claude Code > Managed settings」)は、英語の公式ドキュメントの表記です。日本語の画面での表示は確認できていません
基本情報
- 経理にとっての価値
- 個人の注意に頼らず、「元データは書き換えない」「個人情報のフォルダは読ませない」といったルールを、仕組みとして全員に守らせられます。内部統制の「ルールの整備と運用」をClaudeにも当てはめる考え方です。
- 難しさの目安
- Claude Code に慣れた方向け。組織全体に強制する場合はオーナーの作業が必要です情報システムの担当者と相談
- 前提
- Lv3(Claude Code)でのレシピを、練習データで試したことがあること
- 組織全体に強制する場合は、チームプランのオーナー(Owner または Primary Owner)の権限
- 情報の時点
- 2026年10月時点(公式情報の確認日:2026年10月12日)
ひな形
このページで説明している設定やファイルの見本です。自社の環境に合わせて書き換えて使ってください。
- 設定ファイルのひな形(keiri-settings-sample.zip)zipファイル。作業用フォルダに置く .claude/settings.json と、説明書(README.txt)が入っています。keiri-settings-sample.zip をダウンロード
しくみ
Claude Code の設定ファイル(settings.json)には、Claude に「何をさせないか」「何を確認させるか」を書けます。公式ドキュメントでは、次の3種類のルールが説明されています。
| ルール | 意味 | 経理での例 |
|---|---|---|
| deny(禁止) | その操作をさせない | 元データ(input)を書き換えさせない、個人情報のフォルダを読ませない |
| ask(確認) | その操作の前に、必ず確認を求める | コマンドの実行は毎回確認する |
| allow(許可) | 確認なしでその操作をさせる | (経理の作業では、むやみに増やさない) |
ルールは「禁止 → 確認 → 許可」の順に調べられ、禁止のルールは、許可のルールで打ち消せません(公式ドキュメントより)。
設定ファイルの例
ひな形の .claude/settings.json は次のとおりです。
{
"$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json",
"permissions": {
"defaultMode": "default",
"deny": [
"Edit(./input/**)",
"Edit(./logs/**)",
"Read(./confidential/**)",
"Read(./.env)",
"Read(./.env.*)"
],
"ask": [
"Bash",
"PowerShell"
],
"disableBypassPermissionsMode": "disable"
}
}
| 書いてあること | 意味 |
|---|---|
"defaultMode": "default" | 作業の初めは「Manual」(ほとんどの操作の前に確認を求める)モードで始める。ただし VS Code の拡張機能は、作業用フォルダの設定のこの項目を読みません。デスクトップアプリでは、フォルダごとに選んだモードのほうが優先されます |
Edit(./input/**) | input フォルダの中のすべてのファイルを、書き換えさせない |
Read(./confidential/**) | confidential フォルダ(例:個人情報を置く場所)を読ませない。読ませないフォルダは、書き換えもできなくなる |
"ask": ["Bash", "PowerShell"] | コマンドの実行は、毎回確認を求める(Windows では、Git Bash が入っていないと PowerShell でコマンドが実行されるため、両方を書く) |
"disableBypassPermissionsMode": "disable" | 確認をすべて省くモードを使えなくする |
** は「その中のすべてのファイルとフォルダ」という意味です。なお、Edit(./input/**) のような禁止のルールは、作業用フォルダの直下だけでなく、その下のどこにある「input」という名前のフォルダにも当てはまります(公式ドキュメントより)。別の用途で「input」という名前のフォルダを作らないようにしてください。
設定ファイルを置く場所と、優先順位
設定ファイルは、置く場所によって効く範囲が変わります。公式ドキュメントでは、次の順に優先されるとされています(上ほど強い)。
| 順位 | 場所 | 効く範囲 | 誰が書き換えられるか |
|---|---|---|---|
| 1 | 管理者向けの設定(Managed settings) | 組織の全員 | 組織の管理者だけ |
| 2 | 起動時の指定 | そのとき1回 | 利用者 |
| 3 | 作業用フォルダの .claude/settings.local.json | そのフォルダ(自分だけ) | 利用者 |
| 4 | 作業用フォルダの .claude/settings.json | そのフォルダ(チームで共有) | 利用者 |
| 5 | 自分のパソコンの ~/.claude/settings.json | 自分のすべての作業 | 利用者 |
禁止のルールなどの「一覧」の項目は、上書きではなく足し合わされます(公式ドキュメントより)。管理者向けの設定に書いた項目は、利用者の設定では変えられません。
組織全体に強制する(オーナー向け)
チームプランでは、組織のオーナーが、Claude.ai の組織の設定の「Claude Code」→「Managed settings」から、全員の Claude Code に設定を配れます(公式ドキュメントでは「Server-managed settings」)。利用者の Claude Code は、起動したときや、1時間ごとの確認のときに、この設定を取り込みます。
管理者向けの設定の例(公式ドキュメントの例をもとに、経理向けに変えたもの):
{
"permissions": {
"deny": ["Read(./confidential/**)", "Read(./.env)", "Read(./.env.*)"],
"disableBypassPermissionsMode": "disable"
}
}
組織全体に配る設定は、全員の作業に影響します。まず数人の練習用のフォルダで試し、問題がないことを確かめてから配ってください。
必ず行う
自分で確かめること
仕組みを作ったら、本番で使う前に、次の点を自分で確かめてください。
設定が読み込まれているか
Claude Code の入力欄に /status と入力し、設定の読み込み元に、置いた設定ファイルが表示されるかを確かめます。
禁止したことが、本当に止められるか
練習用のフォルダで「input/ のファイルを書き換えて」と頼み、断られることを確かめます。このページを作るときに試した際は、「権限設定で拒否されているため追加できませんでした」と返ってきました。
必要な作業まで止めていないか
ふだんのレシピを実行し、結果が output フォルダに保存できることを確かめます。
ルールの一覧を、文書として残しているか
設定ファイルの中身と、なぜそのルールにしたかを、社内の手順書などに残します。ルールを変えたときは、日付と理由を記録します。
注意点
- 設定のルールは、Claude Code の道具(Edit・Read など)に対するものです。Claude が作ったプログラムが直接ファイルを開く場合までは止められません(公式ドキュメントより)。テーマEの「元データの指紋」の確認と組み合わせてください。
- ファイルの書き換えを止めるルールは「Write」ではなく「Edit」で書きます。公式ドキュメントでは、Edit のルールが、ファイルを書き換えるすべての道具に使われると説明されています。
- 作業用フォルダの設定ファイルは、利用者が書き換えられます。全員に必ず守らせたいルールは、組織のオーナーが「管理者向けの設定(Managed settings)」で配布します。
- Windows で絶対パス(C:\… のような場所)を書くときは、書き方が特殊です(例://c/Users/…)。できるだけ、作業用フォルダからの相対的な場所(./input/** など)で書いてください。
このページに出てくる用語
確認した公式情報
このページの説明は、次の公式情報で確認しました。Claude の機能や制度は変わることがあるため、使う前に最新の情報を確認してください。
| 記事名 | URL | 確認日 |
|---|---|---|
| 設定ファイル(Settings) | https://code.claude.com/docs/en/settings | 2026年10月12日 |
| 権限のルール(Permissions) | https://code.claude.com/docs/en/permissions | 2026年10月12日 |
| 権限モード(Permission modes) | https://code.claude.com/docs/en/permission-modes | 2026年10月12日 |
| 管理者向けの設定をサーバーから配布する(Server-managed settings) | https://code.claude.com/docs/en/server-managed-settings | 2026年10月12日 |
| 管理者向けの設定を配布する(Deploy managed settings) | https://code.claude.com/docs/en/managed-settings | 2026年10月12日 |