要確認の箇所があります
- デスクトップアプリの定期実行の画面の名前(「Routines」「New routine」「Local」「Run now」)は、英語の公式ドキュメントの表記です。日本語の画面での表示は確認できていません
基本情報
- 経理にとっての価値
- 月初の決まった作業(照合、仕訳チェックなど)を、担当者が出社する前に終わらせておけます。毎回同じ手順で動くので、作業のばらつきも減ります。
- 難しさの目安
- Claude Code に慣れた方向け。自動で動かす範囲の設計が大切です情報システムの担当者と相談
- 前提
- Lv3(Claude Code)でのレシピを、手作業で何回か問題なく実行できていること
- テーマE・Fの「元データを書き換えさせない」仕組みが入っていること(おすすめ)
- パソコンにアプリを入れて自動実行することについて、社内の許可を得ていること
- 情報の時点
- 2026年10月時点(公式情報の確認日:2026年10月12日)
しくみ
Claude Code を決まった時刻に自動で動かす方法は、公式ドキュメントでいくつか紹介されています。経理の作業で使いやすいのは、次の2つです。
| 方法 | どこで動くか | パソコンの中のファイル | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| デスクトップアプリの定期実行 | 自分のパソコン | 使える | 社内のパソコンにあるCSVを、毎月決まった日に照合する |
画面を使わずに動かす(claude -p) | 自分のパソコン(コマンドで起動) | 使える | 情報システムの担当者が、社内の仕組みから呼び出す |
このほか、パソコンの電源が入っていなくても動くクラウドの定期実行(Routines)や、Claudeのデスクトップアプリの Cowork の定期実行もあります(Cowork は2026年9月にチャットとの統合が発表され、段階的に提供されています。公式の経理向けツールを参照)。ただし、Routines はパソコンの中のファイルを使えません(研究プレビューの段階です)。Cowork の定期実行は基本はクラウドで動き、パソコンのファイルが必要なタスクは、パソコンの上でだけ動きます(公式ヘルプより)。会社のデータをどこに置くかの判断が必要なので、このページではパソコンの中で動く方法を中心に説明します。
デスクトップアプリで定期実行を作る
公式ドキュメントでは、デスクトップアプリの Code タブで、次の順に作るとされています。
- Code タブの「Routines」を開き、「New routine」を選びます。
- 実行する場所に「Local」(自分のパソコン)を選び、作業用のフォルダを指定します。
- 指示文と、実行する頻度を設定します。画面で選べるのは「毎時」「毎日」「平日」「毎週」などです。毎月1日のように画面にない間隔にしたいときは、デスクトップアプリの会話で Claude に頼んで設定します(公式ドキュメントより)。
- 作ったら、すぐに「Run now」で1回動かし、確認を求められる操作を見届けます。
大切な注意点が2つあります。
- デスクトップアプリが起動していて、パソコンがスリープしていないときだけ動きます。スリープ中だった回は飛ばされます。アプリを起動したとき、またはスリープから戻ったときに、過去7日以内に飛ばされた回のうち、いちばん新しい1回分だけが実行されます。
- 権限モードが「Manual」のときに、許可していない操作が必要になると、確認待ちで止まります。公式ドキュメントでは、最初に「Run now」で動かして確認の画面を見届け、問題のない操作だけを「常に許可」にする方法が案内されています。
定期実行の指示文の例(月次の勘定照合)
前月分の勘定照合をしてください。対象の月は、今日の日付の前月です(例:今日が2026年10月1日なら、2026年9月分)。
1. input/(対象の年-月)/ にある試算表と補助簿のCSVを使います。フォルダやファイルがない場合は、何もせずに「ファイルがありません」と記録して終了してください。
2. CLAUDE.md のルールに従って照合し、結果を output/(対象の年-月)/ に保存してください。
・sai_ichiran_(年月).csv:差異一覧
・shogo_kiroku_(年月).md:照合の記録(入力ファイルと行数、照合した科目数、補助簿の合計、実行した日時)
3. input/ のファイルは、読むだけにしてください。
4. 記録の最後に「人による確認:未」と書いてください。
指示文には、対象の月の決め方と、ファイルがないときの動きを必ず書きます。人が見ていないところで動くため、迷ったときにどうするかを先に決めておくのがポイントです。
画面を使わずに動かす(情報システムの担当者向け)
Claude Code は、-p という指定をつけると、画面を開かずにコマンドだけで動かせます(公式ドキュメントでは「non-interactive mode」)。社内の仕組みから定期的に呼び出すときに使います。
claude -p "input/2026-09/ のCSVで勘定照合をし、結果を output/2026-09/ に保存して" \
--permission-mode dontAsk \
--allowedTools "Read,Write" \
--max-turns 20
--permission-mode dontAsk:確認が必要な操作は、すべて断るモードです。公式ドキュメントでは、厳しく制限した自動実行に向くとされています。--allowedTools:確認なしで使ってよい道具を指定します。この例では読み書きだけを許可しているため、照合のプログラムを作って動かす(Bash を使う)手順では、そこで断られて止まります。プログラムを動かす必要がある場合は、許可する範囲を情報システムの担当者と決めてください。--max-turns:作業の回数の上限です。止まらなくなるのを防ぎます。
これらは一例です。どの道具を許可するかは、作業の内容に合わせて決めてください。なお、プログラムから Claude Code を部品として使う Agent SDK もありますが、公式ドキュメントでは、Claude Console の API キーで認証する方法が案内されています。チームプランの契約とは別の手続きになるため、使う場合は情報システムの担当者と相談してください。
経理での使い方の例
| 作業 | 実行する日 | 出力されるもの | 人がすること |
|---|---|---|---|
| 勘定照合(R1) | 毎月1日の朝(※) | 差異一覧、照合の記録 | 差異の原因を確かめる |
| 仕訳チェック(R5) | 毎週月曜の朝 | 指摘の一覧 | 指摘を確かめて、仕訳を直す |
| 増減の一覧(R2) | 毎月3日の朝(※) | 増減の一覧(コメントは作らない) | 増減の理由を集め、コメントを書く |
※「営業日」で指定する方法は、公式ドキュメントに記載がありません。営業日に合わせたいときは、毎日(または平日)動かし、指示文の中で「今日が月の最初の営業日でなければ、何もせずに終了する」と書いておく方法があります。
コメントの下書きのように「事実の確認が必要なもの」は自動にせず、計算や一覧づくりのように「同じ手順で必ず同じ結果になるもの」から自動にしていくのがおすすめです。
必ず行う
自分で確かめること
仕組みを作ったら、本番で使う前に、次の点を自分で確かめてください。
最初の1回は、自分の目の前で実行したか
定期実行を作ったら、すぐに手動で1回動かし(デスクトップアプリでは「Run now」)、どんな確認を求められるか、どのファイルが作られるかを見届けます。
自動で許可した操作が、必要なものだけになっているか
「常に許可」にした操作を一覧にし、読み込みと output フォルダへの書き込み以外のものがないかを確かめます。
実行されなかった日や、失敗した日に気づけるか
パソコンがスリープしていると、その回は実行されません。output フォルダに、その月の結果と記録が作られているかを、毎月決まった日に確かめます。
結果を人が確かめてから使っているか
自動で作られた結果も、各レシピの「自分で確かめること」と同じ確認をしてから使います。確認した日と確認者を、記録に書き足します。
使った量(料金)を確かめたか
定期実行も、ふだんの利用と同じように利用枠を使います。最初の数か月は、使った量が想定の範囲かを確かめます。
注意点
- 自動で動いている間は、人が確認を挟めません。自動で許可する操作は、最小限にしてください。
- 指示文は、それだけで作業が完結するように、対象の月・フォルダ・出力するファイル・確かめることまで具体的に書いてください。
- パソコンがスリープしていた場合、予定の時刻からずれて実行されることがあります。指示文に「対象の月」をはっきり書き、別の月のデータで動かないようにします。
- クラウドで動く定期実行(Routines)は、パソコンの中のファイルを使えません。会社のデータを外部の場所に置いてよいかは、社内のルールを確認してください。
このページに出てくる用語
確認した公式情報
このページの説明は、次の公式情報で確認しました。Claude の機能や制度は変わることがあるため、使う前に最新の情報を確認してください。
| 記事名 | URL | 確認日 |
|---|---|---|
| Claude Code の定期実行の比較(Scheduled tasks) | https://code.claude.com/docs/en/scheduled-tasks | 2026年10月12日 |
| デスクトップアプリの定期実行(Desktop scheduled tasks) | https://code.claude.com/docs/en/desktop-scheduled-tasks | 2026年10月12日 |
| クラウドの定期実行(Routines) | https://code.claude.com/docs/en/routines | 2026年10月12日 |
| 画面を使わずに動かす(Run Claude Code programmatically / headless) | https://code.claude.com/docs/en/headless | 2026年10月12日 |
| CLI リファレンス(--max-turns など) | https://code.claude.com/docs/en/cli-reference | 2026年10月12日 |
| Agent SDK の概要 | https://code.claude.com/docs/en/agent-sdk/overview | 2026年10月12日 |
| Cowork の定期実行(Schedule recurring tasks in Cowork) | https://support.claude.com/en/articles/13854387-schedule-recurring-tasks-in-cowork | 2026年10月12日 |